共同住宅(クバルチーラ)で虐げられていた少年アルカーディは、数十年後、市長の座に上り詰め、4000万ドルの賄賂を溜め込んでいた。
もう、あの惨めなクバルチーラに戻ることはない、虐げていた少年サムソンにも「ケツにキスをさせて」十分にお仕置きをした。
絶頂にあったその時、ロシア連邦保安庁(FSB)が収賄の現場を急襲。在宅拘留処分を受け、住民登録のあったクバルチーラに戻る羽目に・・・。部下の裏切り、妻の離反、FSBの諜報、最悪の状況にあったアルカーディは、あの惨めなクバルチーラに残されていた人間のあたたかさに触れていく。アルカーディの支援を受けてサムソンは次期市長になれるのか、最後のほうで、サムソンへのお仕置きをアルカーディは後悔するはめになるが打開できるのか・・・、そして4000万ドルの行方は?
今まで見たロシアのドラマの中で、最高のコメディです。まず出演している役者が、脇役を主役級の俳優が演じており、とにかく豪華です。アルカーディと恋仲になる子持ち・バツイチの女性を演じるのは、マリーナ・アレクサンドローヴァ。NHKで放映されていた連続ドラマ「エカチェリーナ」の主演や「坂の上の雲」でアリアズナ役で出演していたので見たことがあるかもしれません。
また主題歌もすばらしいです。「お金、お金、幸せになるために、お前にどれだけお金が要るの?」といい感じで流れてきます。
惜しむらくはロシア語の字幕すらなく、またユーチューブで見られるのは1話目だけなので(ユーチューブの解説部分から有料サイトに行けます)、ちょっとハードルは高いかもしれません。
日本のテレビ局で放送してくれないでしょうか。
それにしても、GPSを付けられるとはいえ、在宅拘留というのは日本の拘置所・代用監獄での勾留よりもよっぽど人道的に思えます。
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