top of page
平尾功二

ロシアのドラマ① ネフスキー(刑事モノ)


ロシアに留学中、ロシア語の勉強も兼ねてドラマをよく見ていました。

その中で、一番面白かったのが「ネフスキー(невский)」という刑事物です。全シリーズ3回ぐらいみました。

主人公はペテルブルグの郊外の警察署に勤務するパーシャ(階級は大尉、演者はアントン・ワシリエフ 元オリンピック選手)で、ペテルブルグの財界人の娘の誘拐事件を解決したことで、ペテルブルグの中心部・ネフスキー署に引き抜かれます。相棒のミハイル(少佐)は気取り屋で、最初あまりそりが合わないのですが、パーシャが一回ミハイルをしめあげてからお互いに仲良くなります。脇役としては、ネフスキー署の署長リュビーモフ、パーシャの幼馴染でマフィアのボスのファマ、刑事課長ジェーニャといろいろ出てくるのですが、脇役の中でこの刑事課長が一番光った演技を見せます。まず、ひたすらに悪役です。賄賂を取るのは当然で、自分を付け狙うФСВ(昔のKGB)の捜査官2名を警棒一本で締め上げたり、善良な署長とそりがあわなくなると署長の親族を罠にかけて不祥事にしたり、財界人の依頼で、商売敵を締め上げたりととにかく悪いのです。結局、リュビーモフ署長はこの刑事課長の罠にハマり退職を余儀なくされ、ジェーニャが署長に昇進します。

しかし、その後大どんでん返しが…。

日本の刑事ドラマだと、暴力シーンがあったり、不正のシーンがあっても「そんなわけないよな」とリアリティに欠けるのですが、ロシアの場合は違います。留学中、日本人の知人が悪徳警察官に引っかかり1000ルーブル巻き上げられました。リアリティ満点です。

話の筋も面白いのですが、合間合間にペテルブルグの美しい街並みが流れるのでそれも見所です。

最新記事

すべて表示
bottom of page