2月に札幌に来られたモスクワ大学法学部クズマ・キチク准教授(企業法・公共調達)にお誘いいただいて、モスクワ大学で開かれた国際会議に出席するため、6月6日から12日までロシアに出張しておりました。
そのついでに、ペテルブルグに立ち寄り、ペテルブルグ大学のイリヤ・ワシリエフ准教授とお会いしてきました。ペテルブルグ大学法学部では、
今年の9月より、学部生向けの日本法教育プログラムが始まるとのことで、協力してほしいといわれておりましたので挨拶をし、いろいろお伺いしてきました。もう帰国してからだいたい1年ほど経ちますが、現地の在留邦人の方やイリヤ先生とメールでやりとりしていたので帰国したのがついこの間のような気がしました。イリヤ先生からは「9月にペテルブルグ大で国際会議があるから来ない?」と誘われておりますので、お金と時間があれば・・・行きたいところです。
ペテルブルグからモスクワまでは、ペテルブルグの中心にあるモスコーフスキー駅から特急サプサン(ロシア語ではやぶさ)に4時間弱乗ります。
モスクワについた日に、ホテルのすぐ近くにあるロシア料理店でモスクワで働かれている南先生とロシア料理を堪能しました。ホテルはガスチーニッツア・ウニベルシチェースカヤというとてもリーズナブルなホテルでしたが、このレストランのロシア料理はそんなに高くないのにスタローバヤ(食堂)とは違ってとても上品でかつ美味しかったです。
モスクワの会議には、ロシアの実務家・研究者のほかにスイス、トルコ、ウズベキスタン、ウクライナからも参加し、会議の後はモスクワ川からクレムリンをのぞむクルージング、クズマ准教授のダーチャ・ご自宅でもてなしていただきました。
昨年2月に連邦最高裁の傍聴にアポなしで行ったときには右も左もわからず、モスクワは味気ない大都会だとおもっていたのですが、今回はご一緒させていただいた名古屋大の佐藤史人教授(ロシア法)にモスクワについてかなり詳細に歴史や建物などの案内をいただき、モスクワ、ペテルブルグもともに一見の価値のある観光地であると認識しました。
ロシアと日本の関係についてはいろいろな課題がありますが、日本からロシアに物を売るという視点だけではなく、ロシアから購入するという視点も必要になるかなと思っています。一番いいと思っているのが、ロシアの映像コンテンツです。前に書きました刑事ドラマНевский(ネフスキー)や映画Большой(バリショイ)など優れた作品が出てきておりますし、もうすでにネットフリックスで刑事・サスペンスもののМажор(邦題はシルバー・スプーン)がネットフリックスで配信されています。
特にネフスキーは、要所要所でペテルブルグの美しい街並みが流れるので、観光地のPRとしてもうってつけだと思います。
映像コンテンツの取引で一番の利点は、輸送コストがないことです(笑)。
いろいろと交わっていくうちに、これまでとは違った方向へと関係が発展していくのではないかと期待しています。