タイトルは、「死の向こう側」という意味でしょうか。 モスクワの脳外科医と年金生活直前の連邦捜査委員会の老刑事のコンビが不思議な事件を解決していくというロシア版Xファイルのような刑事ドラマです。この老刑事役のセルゲイ・ガルマシュという俳優はロシアの名俳優で、日本語訳もされた「12人の怒れる男」という陪審事件の映画で、最後まで抵抗する陪審員の役を好演しています。
ストーリーもなかなか考えられており、楽しめます。ただ、なんとも残念なストーリーも‥。この女性医師の祖父が731部隊の捕虜になった軍人で、732島に連れて行かれたという設定になっています。サハリンの空港に降り立つところからみると、732島というのはクリル諸島のどこかという設定のようです。そして、なぜか日本人数名が島を奪還に来るという無理な展開に・・・。2017年のドラマのようですので、このストーリーが、日露の領土問題についてのロシアの意思表示かもしれません。